Overview

点群データとCADデータをシームレスに表示・編集

国土交通省によるi-Constructionの推進や、様々な分野で活用が進むドローンの性能向上に伴い、地理情報の整備にはポイントクラウドと呼ばれる点群データの活用が必須となっています。現在、点群データは、航空レーザ、地上レーザ、MMS(モービルマッピングシステム)、ドローンレーザといった各種レーザ計測や、様々な角度で撮影した写真からコンピューターでの処理により写真点群を生成するSfM/MVS(Structure from Motion/Multi-View Stereo)など、多様な手法により取得されています。GravisCoreは、従来から用いられている写真図化・編集による地形図作成と、点群データの活用を結びつけ、シームレスに地理情報を整備することができるCADソフトウェアです。

Features

国土地理院により評価・検証された高性能なグラウンド抽出フィルタ

GravisCoreは、2018年、国土地理院による「UAVレーザ測量の精度向上、作業効率化に資する技術開発」へフィルタリング作業(点群データから地盤面に相当するグラウンドデータを抽出する作業)を効率化するソフトウェアの開発をテーマとして参加しました。これについて2019年6月に国土地理院が発表した成果検証報告では、処理速度は要求の2倍以上、品質面では設定された許容値の約5分の1しか誤判定がないという高い評価を得ています。GravisCoreは、点群データを用いた地理情報整備の中でもボリュームが大きく、災害対策などにも重要な役割を果たす、グラウンドデータ作成を強力にサポートします。


点群図化&図形編集機能による地形図作成

柔軟な頂点スナップ機能や図形編集機能により、高密度で取り扱いの難しい点群データをもとに、活用場面の多い地理情報(地形図や縦横断図)を作図可能です。


点群の自動&手動フィルタリング

グラウンド抽出をはじめとした点群データの自動フィルタリングに加え、各点の属性(クラス)を手動で細かく分類する手動フィルタリング機能も備えています。


等高線・陰影図・段彩図の表示

指定したクラスの点群に対して、等高線・陰影図・段彩図を表示して、地形を直感的に確認することが可能です。表示はクラスの変更に応じてリアルタイムに更新され、地形を確認しながら点群の手動フィルタリングを行うことができます。

Editions

GravisCore Advanced

点群の自動フィルタリング機能や編集機能も備えたフルスペックな地理情報CADソフトウェア


GravisCore Basic

点群図化や図面作成に最適な、“使える地図データ”を整備するための地理情報CADソフトウェア


GravisCore Viewer

官公庁向けの公共測量成果ビューアーとして最適な、地形図・オルソフォト・点群をまとめて閲覧可能な3Dデータビューアー